むせるようになってから慌てて選ぶと、だいたい濃度で失敗します。先に薄いとろみから試せるものを選んでください。
この記事で紹介するとろみ剤7選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 日清オイリオ トロミアップ エース | ![]() |
1回4円ほどで続けやすい | Amazon楽天 |
| 2位 | 明治 かんたんトロメイク | ![]() |
900gで詰め替えの回数が減る | Amazon楽天 |
| 3位 | キユーピー やさしい献立 とろみファイン | ![]() |
濁りが出にくく水にも使える | Amazon楽天 |
| 4位 | クリニコ つるりんこQuickly | ![]() |
冷たいお茶でも溶けが速い | Amazon楽天 |
| 5位 | ニュートリー ソフティアS | ![]() |
病院や施設で定番の細かい粉 | Amazon楽天 |
| 6位 | アサヒグループ食品 とろみエール | ![]() |
330gで置き場所を取らない | Amazon楽天 |
| 7位 | ウエルハーモニー トロミーナ ハイパータイプ | ![]() |
少ない量で濃いとろみが出る | Amazon楽天 |
とろみ剤は飲み物の何を変えているのか
とろみ剤は、水やお茶にとろみをつけて、のどを通る速さを落とすための粉です。
飲み込む力が落ちてくると、サラサラした液体ほど気管へ入り込みやすくなります。液体の速度を落としてやると、のどのフタが閉じるまでの時間が稼げるという理屈です。
濃ければ安全というものでもありません。濃すぎると口の中に残って、それがまた誤嚥のもとになります。

うちの父のときは、怖くて濃いとろみを付けすぎて、逆に一口も飲んでくれませんでした
飲み込む力と手間で決めるとろみ剤の選び分け
選ぶときに見るのは、粉の溶けやすさ、味の残り方、1回分の量りやすさの3つで足ります。
個包装のスティックは分量で迷いませんが、その分だけ単価が上がります。袋入りの大容量は安いかわりに、毎回スプーンで量る作業がついてきます。
味の残り方も見ておいてください。粉を入れると味は必ず薄まるので、お茶の渋みや味噌汁の塩気が消えすぎない商品を選ぶと、食が細くなった人でも飲んでくれます。
| 商品 | 内容量 | 粉の溶けやすさ | お茶の味の残り方 | 1回分の量りやすさ |
|---|---|---|---|---|
| トロミアップ エース | 3g×50本 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| かんたんトロメイク | 900g | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| やさしい献立 とろみファイン | 300g | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| つるりんこQuickly | 3g×50本 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| ソフティアS | 3g×50包 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| バランス献立 とろみエール | 330g | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| トロミーナ ハイパータイプ | 400g | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
介護の現場で選ばれているとろみ剤 おすすめ7選
ここからは実際の商品です。粉の性格がけっこう違うので、家族の飲み込み具合と照らしながら読んでください。
第1位 日清オイリオ トロミアップ エース 3g×50本

自宅の介護で長く使っていたのがこれでした。お茶に混ぜたとき、渋みだけがすっと引いて、母は前より飲む量が増えたくらいです。
1回分が4円前後という安さも、毎日3回続ける家庭には効いてきます。年間で4000円ちょっとなら、続けるのが苦になりません。
味を変えたくない人が最初に試すならこの1本で問題ないです。
惜しいのは薄いとろみのときの分量で、150mlに0.75gという中途半端な数字。小さじの半分をさらに目分量で削る感じになるので、量りは別で用意したほうが早いです。
お茶の渋みが消えて飲みやすくなる
第2位 明治 かんたんトロメイク 900g

900gの大袋に切り替えたのは、詰め替えのたびに買い出しへ走るのが面倒になったからです。粒がやや大きめで、スプーンからこぼれにくいのが手にうれしいところ。
味の変化は薄まる方向ですが、味噌汁でも元の風味はちゃんと残ります。毎日3回以上使う家庭なら、袋タイプのほうが結局は安く済みます。
気になるのは白い濁りで、透明な水に入れると見た目が乳白色に寄ります。お茶や味噌汁なら分からないので、水分補給を水で通している人だけ注意してください。
大袋で買い足しの回数が減る
第3位 キユーピー やさしい献立 とろみファイン 300g

レビューを追っていくと、濁りの少なさをほめる声がとにかく多い商品です。水やスポーツドリンクに入れても色が変わりにくいので、見た目で飲む気をなくす人には向いています。
介護施設の職員へ聞くと、味が薄まる感覚は他社より強めという評価でした。その分だけ苦味や塩気が角を取られるので、味に敏感な人には逆に飲みやすくなるそうです。
300gの袋タイプなので、1回分は自分で量ります。キユーピーは1.5gのスティック版も出しているため、量る作業が続かなそうなら先にスティックで慣らす手もあります。
濁りが少なく水にも使いやすい
第4位 クリニコ つるりんこQuickly 3g×50本入

冷蔵庫から出したての麦茶に入れても、かき混ぜている間にとろみが立ち上がってきます。名前のとおり速いです。デイサービスへ持たせる水筒を朝バタバタ作っていた身には、この速さが本当にありがたかった。
100mlに1gという分かりやすい分量なので、計算でつまずきません。冷たい飲み物を出す機会が多い家庭ならこれです。
スティックの口が幅広で、半分だけ出そうとするとドバッといきます。半量で使う日は、小皿に一度出してから足すと事故が減ります。

朝の30秒が惜しい介護には、溶けの速さって想像以上に効きます
冷たい飲み物でもすぐとろみが出る
第5位 ニュートリー ソフティアS 3g×50包

病院や高齢者施設の給食で名前をよく見る商品です。栄養士へリサーチしたところ、粉が細かくてダマになりにくいため、大人数分をまとめて作る現場で重宝されているとのことでした。
牛乳や濃厚流動食のような、とろみが付きにくい液体でも粘度が安定します。病院で使っていたものを退院後もそのまま続けたいという家庭にはちょうどいい選択です。
粉が細かいぶん、勢いよく入れると水面で固まります。少量ずつ振り入れながら混ぜるのがコツです。
牛乳や流動食でも粘度が安定する
第6位 アサヒグループ食品 バランス献立 とろみエール 330g

330gという小さめの容器なので、台所の棚に置いても場所を食いません。口コミでも、大袋は湿気るのが不安という理由でこのサイズを選んでいる人が目立ちました。
とろみの立ち方はゆるやかで、苦味や塩気がだいぶ削られます。薬を飲ませるときのゼリー代わりに使っているという声もありました。
反対に、元の味をしっかり残したい人には物足りない仕上がりです。お茶好きの本人が味の変化に敏感なら、1位か2位のほうが合います。
小さめ容器で棚に置きやすい
第7位 ウエルハーモニー トロミーナ ハイパータイプ 400g入

名前のハイパーは伊達ではなく、少ない粉でぐっと濃いとろみが出ます。介護用品店の店員へ取材すると、嚥下障害が進んで濃いとろみの指示が出ている人向けに動く商品だと教えてもらいました。
同じ濃さを作るのに使う粉の量が減るので、1袋の持ちが長いのが経済的なところ。400g入りで数か月もつ計算になります。
ただ、薄いとろみを作りたいときはコントロールが難しいです。正直、初めての1袋には向きません。指示が濃いとろみで固まってから買うほうが無駄がないです。
少量で濃いとろみが作れる
ダマを作らない入れ方と、混ぜてから待つ時間
粉を入れる順番でダマの出方が変わります。コップに飲み物を先に入れ、かき混ぜながら粉を振り入れる。この向きを守るだけで塊はほとんど出ません。
粉を先に置いて後から液体を注ぐと、粉の玉ができて中まで水が届かなくなります。溶け残りの正体はこれです。
もうひとつ大事なのが待ち時間です。混ぜた直後はまだサラサラで、そこで足すと入れすぎになります。
牛乳やジュース、濃厚流動食はとろみが付きにくい液体です。時間もよけいにかかるので、5分くらい見てあげてください。
とろみ剤の横に置いておくと介護がラクになる道具
粉そのものより、まわりの道具で手間が決まる部分があります。
袋タイプを買うなら、計量スプーンは真っ先に用意してください。付属のスプーンは1杯が大きすぎて、薄いとろみのときに使えないことがあります。
電動のミルクフォーマーは1000円くらいで買えます。手でかき混ぜるよりダマが出にくく、腕も疲れません。介護をしている知り合いに教えたら全員が買いました。これ、控えめに言って神です!!

フォーマーは正直、半信半疑で買いました。今は手で混ぜる気になれません
買い足しのタイミングも決めておくと安心です。1日3回使うなら50本入りは半月ちょっとで消えるので、残り1週間分を切ったら注文、と決めておけば切らしません。
サカガミミサキ介護と在宅ケアの用品を得意とするプロライターです。今回は言語聴覚士と介護用品店への取材、在宅で介護をしている家族へのリサーチをもとに書きました。筆者の家でも、とろみ剤は台所の一等地に置いてあります。


